青色申告を申請するとどんないいことがあるの?

先日、開業届のお話をした際、「〇〇も一緒に出した方がいいですよ」とお伝えしました。
それは何だったでしょうか?

「開業届を出す時は」はこちら

「青色申告承認申請書」でしたね。

なぜ提出した方がいいのかを今日はお話していこうと思います。

青色申告承認申請書のメリットとは

メリット1 最高65万円の特別控除が受けられる

白色申告は控除がありません

しかし、青色申告

複式簿記を選択した場合 65万円が課税所得から差し引ける

単式簿記を選択した場合 10万円が課税所得から差し引ける

個人事業主の課税所得の計算方法とは

課税所得=売上-経費-所得控除額-<青色申告特別控除額*>

*青色申告する人のみ10万円or65万円が差し引ける

課税所得の詳しい説明はコチラ

ここでPOINT

年度の途中に開業したとしても、差し引ける額(10万円or65万円)は月割りにならず、全額差し引くことが可能

メリット2 赤字損失分を、3年間繰越可能(純損失の繰越し)

青色申告の場合は、事業で出た赤字を翌年以降3年間の黒字と相殺できる

白色申告の場合は、できないので課税所得に大きな差が出ます。

2013年

赤字なので、白色も青色も所得税はかかりません。

2014年

50万円黒字が出ているので
白色課税所得50万円  所得税は50万円×5%=25000円

青色は赤字と相殺できるので、課税所得は50万円-250万円-200万円0円なので、所得税0円

2015年

150万円黒字が出ているので
白色課税所得150万円 所得税は150万円×5%=75000円

青色は赤字と相殺できるので、前年度残っている-200万円を差し引けます
課税所得は150万円-200万円-50万円0円なので、所得税0円

2016年

300万円黒字が出ているので
白色は課税所得が300万円 所得税は300万円×10%-97500円=20万2500円

青色は赤字と相殺できるので、前年度残っている-50万円を差し引けます
課税所得は300万円-50万円250万円となり、所得税は250万円×10%-97500円=15万2500円

上記をご覧いただければわかるように、白色と青色では4年間の間でも所得税に15万円もの差が出てきます。

特に赤字になりやすい開業初年度に青色申告しておくと、翌年度以降の黒字と相殺することで、所得税を減らせるといいですよね。

ここでPOINT
黒字の年も赤字の年も、青色申告を申請し、確定申告していないと純損失の繰越を受けることはできません。

もし忘れてしまった場合は、前年度からさかのぼって3年まで「期限後申告」ができるので一度税務署へお問合せを!

メリット3 純損失の繰戻しができる

前年度は黒字  本年度は赤字 の場合

本年度(前年の課税所得金額-本年度の赤字分)を還付してもらうことができます

ここでPOINT
この場合も、黒字の年も赤字の年も、青色申告を申請し、確定申告していないと純損失の繰戻しを受けることはできません。

メリット4 家族の給与が全額経費として差し引ける

事業主の家族を従業員(専従者)として雇用した場合、白色の場合は差し引ける金額に限りがありますが、青色はその給与を必要経費として全額差し引くことができます。

ここでPOINT
「専従者」になった人は、所得税の扶養控除や配偶者控除の対象になることができなくなります。

メリット5 30万円未満の減価償却資産は一括経費にできる

パソコンやエアコンなど高額なものを購入した場合、

白色は10万円未満の減価償却資産を取得した場合しか一括で経費にできません。残りは次年度以降になります
青色は30万円未満の減価償却資産を取得した場合であれば、取得した年に全額経費にすることができます。

 

以上青色申告のメリットについてでした。

青色申告にしたら、いろいろ手続きが面倒ではないかと思われるかもしれません。

最初に申請が必要、そして記帳が難しいなどの点が挙げられます。

しかし、白色申告でも2014年1月から記帳が義務化されており、どちらにしても記帳は必要です。

青色申告は確定申告時に「損益計算書」「貸借対照表」が必要ですが、最近では会計ソフトを使って簡単にできるようになりました。

よって、この特権を受けるほうがお得といえるのではないでしょうか。