「子どもにはいろんな経験をさせてあげたい」「いい大学にいかせてあげたい」
そう考える親御さんは多いと思います。しかし、それらを全て実現させてあげたいと思っても、お金には残念ながら限りがあります。
子育て世代の頭を悩ませるのが、子どもの教育費。
今回は「小学生の教育費事情」についてお伝えします。

よく、「小学生はあまり教育費がかからないので、この時期にお金を貯めておきましょう」というのを聞いたことありませんか?
でも小学生の間、ずっと少ないのでしょうか?どんなお金がかかるのでしょうか?私立と公立の違いはどのくらいあるのでしょうか?

⑴小学校の教育費をみてみよう!

文部科学省の平成26年度「子どもの学習費調査」によると、小学校の場合、6年間平均した1年間の学習費総額は、
公立小学校321,708円   私立小学校は5倍近い1,535,789円
中でも学校教育費にかなり大きな開きがあります。

学習費総額(教育費)学校教育費+学校給食費 +学校外活動費(補助学習費+その他の学校外活動費)               

 

内訳は下記を参照してください。

学校教育費ー保護者が学校に支払うお金+必要に応じて各家庭が購入した経費(体操服・上履き・スクール水着・傘等)
学校給食費保護者が給食費として学校に支払ったお金
学校外活動費補助学習費+その他の学校外活動費
補助学習費ー学習するために家庭で使用する文房具・備品・図書費、家庭教師・通信教育・学習塾費用、その他(勉強するために移動した場所への交通費、公開模試代等)
その他の学校外活動費ー知識や技能を身に付け、豊かな感性を培い、心と体の健全な発達を目的とした稽古ごとや学習活動、スポーツ、文化活動などに要した経費でピアノ・サッカー・英会話などを習うために費やしたお金、映画や音楽鑑賞・スポーツ観戦費用、動物園等の入場料等

⑵学校に支払う以外に結構かかると思われる費用について

〇小学校入学準備にかかる出費
だいたい10万~15万円が相場。
大きな出費になるものは、
・ランドセル(相場3万円~5万円)
・学習机(安いもので3万円代、高いもので10万円代)
・その他入学式の服・文具・体操服(夏・冬)・お道具箱・手提げかばん、給食ナフキン・マスク・紅白帽・上履き・折り畳み傘など
入学後は算数セットや絵具セット、ピアニカ・水着等約1万5千円の出費あり

〇入学後の出費
サイズが小さくなる度に上履き・体育館シューズ・体操服上下・帽子・水着の買換え
絵具セット・習字セットは学校斡旋のものだと各3,000円~4,000円程(絵柄にこだわりがなければスーパーで半額程度のものもあり)
リコーダー・ピアニカ・コンパス・花の種や球根

 

⑶実際のわが子の公立小学校の学校教育費について
(ある月の1ヶ月分)

<今回の学年集金に含まれていたもの>
児童会費(前期分180円)・PTA会費(前期分700円)・日本スポーツ復興センター共済金(370円)・教材ドリル代・ノート代・実験用品・運動会用備品、5年は自然学校積立金(1,500円)、6年生は修学旅行代の積立分(5000円)

<学校教育費・学校給食費の6年間の変化>

授業料  6年間ずっと無料

給食代  全学年一律 月2500円~5000円弱くらい

学年集金 全学年、新学期・運動会・遠足・学芸会等で金額が月1500円~4000円くらいの間で前後する
4年生からはクラブ活動費がかかり、5.6年生では旅行積立金がかかる。修学旅行の積立時はこれより増加することもある。

⑷学校以外に係る学校外活動費について

上記に記載しました学校外活動費の多くは、学習塾代(補助学習費)や習い事代(その他の学校外活動費)が占めています。
小学生の習い事として人気だなのは、男女ともにやはりスイミング。男の子ならサッカーや野球、テニス、女の子ならダンス・ピアノが人気で、昔と違い英語教室や学習塾に通う子が増えています。また最近では、月謝約1万円とお高めですが、プログラミング教室やロボット教室も人気になってきています。

下記に学校外活動費が6年間どのように変化していくのかを補助学習費とその他の学校外活動費に分けてグラフ化にしてみました。

  

見ていただくとお分かりになるように、公立や私立を問わず、学習塾費は学年が上がるにつれて、どんどん増加していきます。
私立は学校教育費だけでなく、学校外活動費も公立に比べ高額になっていることがわかります。

その他の学校外活動費については、学年ごとにそれほど大きな変化はみられませんが、私立小学校では、補助学習費が増えるに従い、その他の学校外活動費は減る傾向にあります。
5.6年になると、学校教育費が増えてくるだけでなく、学校外活動費も増えてきます。家計にとって教育費の最も貯め時は、小学校3年生くらいまでなり、その後はどんどん貯めづらくなってくることを忘れてはいけません。

小学校以降の1年間の学習費の総額を見てみると、

公立中学校が公立小学校の約1.5倍  私立中学校が公立小学校の約4.2倍
公立高校が公立小学校の約1.3倍   私立高校が公立小学校の約3.1倍

 

という感じでどんどん上がっていきます。そのことをまず覚えておいてください。
残念ながら学費を値切ることはできませんが、学校外活動費は各家庭で見直し可能です。
もし、今も将来の教育費の貯金ができないという状態であれば、学校外活動費は毎月かかってくるものなので、その見直しは家計とって大きなものになります。ですが、我が家も経験していることですが、1度習い始めたものはなかなか簡単にやめることは難しいです。
だからこそ、習うかどうかを選択する際、周りに流されて習うのではなく、習い始める前からお子さんにとってその習い事を習う意図は何なのか、ただ習っているだけにならないかを考え、低学年の頃から習い事代の出費を抑えることにより、家計を圧迫せず、将来学費が払えないという事態にならないようにすることが大切なのです。