話題の「つみたてNISA」ってどんなもの?

11日から始まった「つみたてNISA」。
今日は実際に「つみたてNISA」の概要や、従来のNISAとの違いなどについてお伝えできればと思います。

◆NISAってどんなもの?

NISAとは別名、「少額投資非課税制度」といいます。
政府は以前から「貯蓄投資」へというスローガンを掲げていましたが、なかなか投資が浸透せず、家計資産の多くは預貯金となっていました。

そこで政府は、1999年イギリスで創設された「ISA(個人貯蓄口座)」をもとに、その日本版であるNISA20141月に創設しました。
とは言ってもISAと全く同じわけではありませんでした。ISAでは預貯金や債券のみも購入できますが、NISAではそれができません。

目的が「貯蓄から投資へ」なので、まあこうなるのも頷けますね。
 
その後、日本ではさらに20161月に「ジュニアNISAが、20181月に「つみたてNISAが新設されました。
つまり、日本でNISA3種類あるということです。

この
3つのNISAで共通して言えるのは、運用益にかかる税金が、タダになるという事です。
預貯金してもほぼ増えないこの時代に、投資をしてお金が増えても、税金をとられない。
とてもメリットのある制度だと言えます。

わかりやすく下記に例をあげてみました。
 

【例:株や投資信託などを購入】

☆つみたてNISAやNISAを適用しない場合
通常は買った時より売った時の方が金額が高くなれば、運用益に対して20.315%課税

100万円儲けた場合  税金→20万3,150円 手元に残るお金→79万6,850円

☆つみたてNISAやNISAを適用した場合
非課税期間等に制限はありますが、その範囲内であれば非課税

100万円儲けた場合  税金→0円 手元に残るお金→100万円

この約20万円の税金の違い、かなり大きいですよね!

◆つみたてNISAとNISAはどう違う?

2つの違いを見ていく前に、まずは「NISA」と「つみたてNISA」の共通箇所を。

☆加入条件
開設する年の1月1日時点で20歳以上、かつ日本国内に住んでおられる方

☆口座開設

1人1口座のみ(NISAとつみたてNISAの併用不可 どちらかを選択)

☆運用に関して手数料はなし
 NISA口座を開設しても、口座管理手数料などはかからない。

☆引き出し
 いつでも可能

☆金融機関変更
 1年に1回のみ可能(その年の9月30日までに変更手続)
ただし、既にその年にNISA口座内で金融商品を購入してしまった場合は、変更は翌年分からになる。

変更前の金融機関で買った金融商品は、変更後の金融機関で作ったNISA口座に移すことはできないが、そのまま前の金融機関で非課税期間の間は、税金がかからず持ち続けられる。
ただし、変更前の金融機関で買った金融商品を、変更後のNISA口座にロールオーバーすることはできない。(ロールオーバーについては下記参照)

☆面倒な確定申告の必要なし
 ただし、もし損益が出た場合でも、通常の一般口座などの利益と相殺する(損益通算)ことはできません。


では次に、制度については異なる点がいくつかあるので、見ていきましょう!

  
 *商品を売却した場合、年間投資上限額は再利用できません
(例)つみたてNISAを利用し、2018年に20万円投資10万円分売却
つみたてNISAの年間投資上限額は40万円なので、2018年に投資できるのはあと20万円のみ。10万円分を売却したからといって、年間投資上限額が30万円になるわけではなりません。


*上限に満たない金額で投資し、非課税枠が余っても、その分を翌年への繰越すことはできない

(例)つみたてNISAを利用し、2018年に30万円のみ投資

年間非課税枠は40万円なので、10万円分非課税枠を2019年に持越し、2019年の非課税枠を50万円分にすることはできない


*つみたてNISAは、スポット購入(自分が購入したいタイミングで好きな額だけ購入)できません

定期的に継続して購入することが必要
金融機関によっては毎月積立だけでなく、毎日積立もできます

*つみたてNISAの対象商品は、金融庁からの厳しい条件を突破した商品のみ
株式やREIT(不動産投資信託)などは含まれないので、非課税で株をやりたい人にはつみたてNISAは向きません。
対象商品はコチラ↓
金融庁:つみたてNISA対象商品届出一覧

 
*ロールオーバーとは
非課税期間5年が過ぎたNISA口座の資産を次の新たな非課税枠に移すこと
つみたてNISAの場合はできません。

(例)2018年から5年後の2022年末まで非課税で保有した120万円とその含み益を2023年の新しい非課税枠にまるまる移す

 

NISA

◆つみたてNISAやNISAではバランスファンドが便利!

つみたてNISAやNISAで、投資信託を購入した場合は、1年に1回程度資産配分(国内株式・海外株式等)の比率をリバランスすることが重要になります。

リバランスとはー崩れた資産配分を最初に決めた比率に戻すこと
↑通常はスイッチング(今購入済みのA投資信託を他のB投資信託に買い換える事)を行うことで戻す

      

○NISAの場合-年間非課税枠さえ残っていれば、スイッチング可能 
ただし、非課税枠が消化されてしまう

○つみたてNISAの場合‐スイッチングができない

ではどうやってリバランスするかですが、値上がりした資産を売却し、値下がった資産を購入するという方法でリバランスすることができます。しかし、この時も年間非課税枠が使われてしまいます。また、売った時に信託財産留保額という手数料を取られることも。

このような手間がなく勝手にリバランスしてくれるのが「バランス型ファンド」です。
つみたてNISAやNISAでは便利なので、投資信託を購入する際はこのバランス型ファンドを選ぶのも一つの手です。

 

◆NISAやつみたてNISAはいつ売却すればいいの?

まずは、始める前に、「いつまでに・何の為に・どのくらい準備したいのか」という目的を決めておくことが大切です。
また、「いくらに下がったらこれ以上損を出さないために売ろう」「長期保有なので、損をしても回復を待とう」など投資方針を考えておくとなおいいと思います。


それを達成できれば、非課税期間終了を待たずに売却することも考えた方がいいでしょう。
非課税期間終了時に、価格が上がっているとは限りません。つみたてNISAもNISAも損益を出すとする意味がなくなってしまいます。

 

以上つみたてNISAについてお送りしました。参考になれば嬉しいです。